【大阪の美容皮膚科での治療は保険適用される?症状ごとに保険が適用されるか解説!

お肌の悩みがあるときは美容皮膚科で相談したいですが、治療に保険が適用されるのかどうか気になる方は多いです。この記事ではニキビやシミなどの具体的な症状ごとに、美容皮膚科での治療で保険が適用されるかについて解説します。

美容皮膚科では保険が適用されるケースと適用されないケースがある

美容皮膚科での治療は、保険が適用される場合とされない場合があります。ニキビ・シミ・ホクロの治療の場合は、保険が適用されることがあります。対してニキビ跡やイボの治療の場合は、保険適用外となることが多いです。以下でそれぞれのケースごとに詳しく解説します。

ニキビ治療の場合

美容皮膚科でのニキビの種類は、すべてが保険適用内となります。ニキビは医学用語では「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれ、皮膚病の1つとして扱われます。そのためニキビ治療は、美容皮膚科で行うものも保険適用内になります。ニキビには4つの種類があり、症状が軽いものから順に、白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ・黄ニキビとなります。白ニキビはニキビの中でも最も初期症状の状態で、毛穴に皮脂が詰まっている状態を指します。セフルケアや生活習慣を改善すれば、短期間で治せます。白ニキビが治らずに悪化すると、黒ニキビになります。毛穴の中の皮脂が酸化して黒く見えることから、黒ニキビという名前で呼ばれています。この段階でもきちんと対処すれば、跡が残ることなく治せます。黒ニキビがさらに悪化すると、赤ニキビになります。赤ニキビは毛穴の中で炎症が起きたり腫れていたりして、赤みを帯びている状態です。赤ニキビになるとセルフケアだけで完治するのが難しく、跡が残る場合があります。赤ニキビが悪化すると、黄ニキビになります。黄ニキビはニキビの症状の最終段階です。炎症が進んで毛穴に膿がたまった状態になります。黄ニキビになると毛穴の壁が壊れて周囲のお肌にまで悪影響を及ぼし、クレーターなどの跡が残る可能性も高くなります。美容皮膚科では、これら4つのニキビの治療がすべて保険適用内で行えます。美容皮膚科において保険適用内で行えるニキビ治療の方法は、毛穴の詰まりを解消する外用薬の処方・抗生物質(外用薬)の処方・内服薬の処方・面ぽう圧出の4つです。毛穴の詰まりを解消する外用薬には、アダパレンやベピオゲルなどがあります。ニキビは毛穴の詰まりによって起こるため、この原因を解消するために処方されます。対して抗生物質は、赤ニキビなど症状がひどい状態の患者さんに処方します。炎症を抑えて症状が悪化することを防ぐとともに、ニキビの原因であるアクネ菌の殺菌・増殖防止に効果があります。またニキビの数が多く、繰り返し発症していてなかなか治らない場合は、内服薬も併用します。抗生物質やビタミンなど、ニキビの症状に合った薬が処方されます。薬を処方する以外の治療には、面ぽう圧出があります。面ぽう圧出とはニキビの先端に小さな穴を開けて、中にたまった皮脂・角質・膿などを押し出す治療です。美容皮膚科で行えば細菌が入るなどの心配もなく、跡が残ることもありません。

ニキビ跡の治療の場合

美容皮膚科でのニキビ跡治療はニキビ治療とは違い、残念ながら保険が適用されません。そのためニキビ跡の治療を行う場合は、美容皮膚科での自由診療として保険適用外で治療を受けることになります。ニキビ跡の種類は、赤いニキビ跡・茶色いニキビ跡・クレーターの主に3つがあります。赤いニキビ跡は、赤ニキビなどができて炎症が長く続いた結果にできるものです。ニキビが治っても炎症による赤みが残ったり、傷ついたお肌を治そうと毛細血管が拡張したりして、赤みが残ってしまいます。長引くニキビによるニキビ跡には、茶色いニキビ跡もあります。ニキビからお肌を守ろうとメラニンが過剰生成された結果、茶色く色素沈着して跡が残ってしまいます。クレーターなどの凹凸は、ニキビの症状がひどい場合に残ります。炎症がお肌の奥深くまで及んで細胞が破壊された場合、均一に再生されなかったり、反対に細胞が増殖しすぎたりしてお肌に凹凸ができてしまいます。このようなニキビ跡の治療は、保険適用外の自由診療で治療できます。美容皮膚科でのニキビ跡の治療は、レーザー治療・ダーマペン・光治療(IPL治療)・ケミカルピーリング・イオン導入・ニキビ注射などがあります。レーザー治療やダーマペンは、お肌にレーザーや極細針で刺激を与えて自然治癒力を高める方法です。光治療はお肌に光線を当てて毛細血管を壊し、赤みを軽減させます。ケミカルピーリングは薬剤をお顔に塗って、古い角質や汚れを浮かして落とす治療法です。イオン導入はお肌に微弱電流を流して、美容成分をお肌の奥へ浸透させます。ニキビ注射はニキビに直接薬剤を注射して、ニキビの改善やニキビ跡の防止を図ります。

シミ治療の場合

美容皮膚科でのシミ治療では、シミの種類によって保険適用内で治療できるものと、保険適用外での治療になってしまうものがあります。保険適用内で治療できるシミは、太田母斑・扁平母斑・異所性蒙古斑・外傷性色素沈着などです。太田母斑とは、お顔の片側に多く現れるアザのようなものです。小さいときに発生して、思春期にかけて数が多く色が濃くなっていきます。反対に扁平母斑は、お顔だけでなく身体のどこにでも現れるシミです。盛り上がって凸凹になることはないので、扁平母斑と呼ばれます。異所性蒙古斑とは蒙古斑の一種です。赤ちゃんのお尻にあり成長とともに自然に消える蒙古斑とは違い、お尻ではない位置に生じて自然には消えることはありません。最後に外傷性色素沈着とは、ケガなどが治っても色素沈着が残ってしまい、シミやアザになるものです。これら4つのシミは内服薬の処方やレーザー治療などで対処でき、保険適用の範囲内となります。一方で保険適用内で治療できないシミには、老人性色素斑・そばかす・肝斑・炎症後色素沈着などが該当します。老人性色素斑とは、一般的にシミと呼ばれるものです。日焼け跡に色素が沈着し、それが老化とともに目立ちやすくなることで生じます。そばかすとは小さなシミの集まりです。遺伝によって発生すると言われており、子どものころから発生することもあります。肝斑とは、頬のあたりに左右対称に生じるシミです。女性ホルモンの乱れによって生じると考えられています。炎症後色素沈着とは、ニキビなどによる炎症が長引くことで色素が沈着してできるシミです。これらのシミの治療は美容目的であると判断されることが多いため、保険が適用されません。

イボ治療の場合

美容皮膚科でイボ治療を行う場合、保険適用がされないことが多いです。イボの治療法は主に、炭酸ガスレーザー治療・手術療法・凍結療法・電気外科治療の4つがあります。このうち美容皮膚科で行えるのは、炭酸ガスレーザー治療です。他の3つの治療法は皮膚科や美容外科などにおいて、保険適用内の保険診療で行われます。美容皮膚科でできる炭酸ガスレーザー治療は、治療が1回で済んで治療後すぐでも傷跡が目立ちません。手軽にイボ治療をしたい方におすすめの治療法です。

ホクロ治療の場合

美容皮膚科でホクロ治療を行う場合、ホクロがメラノーマという悪性腫瘍であったなら保険適用内での治療が可能です。メラノーマとは皮膚がんの一種です。直径が6mm以上ある・色や大きさが年々変化する・輪郭がギザギザしている、などが特徴の一例です。メラノーマを放置しているとリンパ節や内臓器官にも転移し、死亡するおそれもあります。

大阪の美容皮膚科での治療は保険適用がされる!

この記事では具体的な症状ごとに、美容皮膚科での治療で保険が適用されるかについて解説しました。ニキビ・シミの一部・悪性のホクロなどは、美容皮膚科での治療でも保険が適用されます。一方でニキビ跡や一般的なシミ・ホクロなどの治療は、美容目的と判断されるため保険適用の範囲外となってしまいます。